
アルタナミッション屈指の美しい瞬間。
ぶるぶるさんのアルタナミッションも、ついに大詰めです。
各地の記憶からリリゼットの想いを集め、白き未来を取り戻すべく、神兵の片翼が己の影と戦います!
★★★

せっかくなので、ノユリさんに、ポーシャへの恨みを晴らしていただきました(笑)。いやまぁ彼女の性格とラジュリースの性格を考えると、たぶんどうがんばっても実らない恋だったとは思うんですが、ノユリさんはこれから色々と悲しい未来が待っているのでね、せめてね。
戦闘自体は、結構警戒して臨みましたが、3分クッキングでした。己の影とか、一瞬でぶちのめしてやったぜ。
リアルの私という人間は、「並行世界の自分」というものに対して全然思い入れがないタイプでして、今の自分と違う選択をした自分はもう他人だと思っているものですから(他人と同じ程度には尊重しますけど)、一切の感慨なく普通に敵でした(笑)。ひどい。

そしてラジュリースを送り届けて消えてゆく、冥護四衆の中でもっとも義理堅い、ヴァナの一人浪花節ラーゾスさんも最期です。
私から見るラジュリースは、全然「志高く」も「勇敢」でもない、自分に負けたことを認められない人間なのですけれど、ラーゾスから見たラジュリースはそうではないのだろうなぁと思うと、人間には色々な側面があることを実感します。
それは、ラーゾスがラジュリースを過大評価してるとか思い込みで見ているとかではなくて、実際に黒き未来のラジュリースにもそういう要素が確かにあったのでしょう。それがなければ、黒き未来の人類が、ただ恐怖だけでついていった訳ではないだろうし。
そもそも人間という存在は、本来まったくの黒でも白でもなくて、無限の要素が混在しているものだと思うのです。

ただ、黒き未来のラジュリースは、自分という人間を信じることも、弱さや間違いを認めることもしないで、自らの本質を「力に憑かれた、闇の王を倒すことを何よりも求めている存在」だと、「決めてしまった」。実際の本質がどうだったか、ということはもうその瞬間に無意味になってしまった。
オーディンとの契約とは、そういうものなのだと思います。本来無限にあるはずの自分の性質や可能性を、ひとつの暗い目的に固定してしまうこと。そう「決めてしまう」こと。オーディンが契約者にbotのように対応するのは、契約というものがbotを作り出す手続きだから……というのは、さすがに私の妄想ですが(笑)。
ラジュリースが自分で自分を(そして自分以外の仲間のことも)「力を追い求める外道」と決めてしまった途端、ラーゾスが知っていた高い志も勇敢さも、闇を深めるものとしか働かなくなってしまった。ラジュリースは「女神の、志の、夢の力」を自ら「ないことにして」しまった。だからラーゾスがどんなにラジュリースを敬愛しても、彼を救うことはできず、一緒に闇の存在になるしかなかった。
大事な人が自滅しようとする時、他人がそれを救うことは、色々な条件が揃わないと難しく、それが揃わない場合の現実的な他人の選択肢は、見捨てるか一緒に滅びるかしかない……ということはあって、ラーゾスはその時に一緒に滅びることを選んだひとなのだと思います。
だからラジュリースは、闇の契約をした時に、自分とポーシャの人生だけでなく、ラーゾスの人生をも(本来のラーゾスの意志とは関係なく)捧げてしまった訳で。
人間、ひとりで生きているように思っても、こんな風に色々な形で他人と思わぬ波及をもたらしていくものだから、皆さんはやけっぱちになって悪魔と契約したりしないようにしましょうね!
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