2026年06月02日

新しい兄弟に安らぎあれ

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 このイベントシーン、エンブリオの中でも一番好き。

 ドタバタしている間に、ぶるぶるさんのエンブリオもちょっとずつ進めておりまして、先日はニー・アキュとヤグードがらみの色々の節が全部終わったところなのでした。
 という訳で、一応ドネタバレなので、改行しておきます。ネタバレしたくない方は別のものを見てね。












 この節は、ヤグードとゴブリンと人間の価値観や利害の違いがガッチンコし、しかもそのヤグードの中でも対立があって、という複雑な対立関係になりつつも、最後は全員が不満なくおさまるべきところにおさまる……という見事な展開。

 でも私がじーんと来るのは、そういう「話がうまくまとまった」ということだけでなく、やはりインカントリックスの「救い」がここにほの見えるからです。

 インカントリックスは、フィックブリクスを生き返らせようと鳳凰の力を求め続け、ついにオーメンを見つけ出し、おかげで冒険者もAFの強化ができる訳ですが(笑)。
 しかし今(というかFF11というゲームが存在している間)はその目的が必要だとしても、死者を蘇らせる行為というものは、大きな流れの中では良い結果をもたらしません。そもそもフィック自身が、たぶんそれを肯んじない。
 つまりインカントリックスの「望み」は、決して叶うことがないし、叶ってはいけないものです。
 いずれは、彼がその望みを失う時が来る。その失い方が、挫折や苦しみとともに否定されるのか、ダメなものはダメといわんばかりに奪われるのか、自ら納得して手放すのかによって、インカントリックスの生そのものが変わってしまいかねません。
 いつかわれら「師匠」が「ひんがしに渡ってイロハと出会う」未来に至った時、インカントリックスはどうなってしまうのだろうと思うのはちょっと悲しい。

 それが、このエピソードによって、インカントリックスに「新しい弟」ができる。インカントリックスが、フィックの幻影をニーに見るあのシーンは、直前ではその場しのぎにニーを助けるために弟だ!と叫んだのだとしても、その後彼の中でニーが「弟のひとり」として確立したことを伝えてくれます。
 もしもフィックを蘇らせることができないと納得しても、インカントリックスはニーという家族がいるから決して心折れないだろうし、そしてそれ以上に彼は、守りたい弟という存在が「特定のひとりの血縁」ではなく世界の様々なところにいる誰かでありうる、という視野の広さを持つことができた。
 だからきっと、インカントリックスはオーメンが終わってしまったとしても、有意義な人生を切り開いていくことができるはず。

 そう思えることは、単に悪い何かがいなくなりましためでたしめでたし、を超えた本当のハッピーエンドだと思うし、それが垣間見えるこの節は、色々なミッションをくぐりぬけた末に語られるものとして、実にいいテーマだよなと感動するのであります。
posted by さとみん at 15:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ぶるぶるの冒険
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