
*個人の感想です。 という話なんですが。
ぶるぶるさんのアルタナミッションを進めていて、いよいよ「黒の歴史」が定着してしまうか!?という一番しんどい(苦笑)ところに入ってきた訳ですが。
アルタナミッションは長丁場なうえにあまり繰り返しやっていないので、結構忘れているところが多いです。全貌をある程度理解した上でこうして再プレイしてみると、色々と考えさせられるところがありますね。
レディ・リリスがラジュリースとポーシャに再会して「一緒におしゃべりできるなんて」と言っている一方で、ラジュリースが超絶塩対応という、どこまでも誰ともすれ違い続ける彼女の物悲しいシーンですが。
「わたくしが十五になった時、ふたりに代わってヴァナ・ディールの指導者として立った」
「志を忘れないよう、怒りが風化しないよう、譲り受けた髪飾りを大事にとっている」
というくだり、ラジュリースとポーシャが血盟軍に殺されて、その間際にリリスを後継者として指名した、二人が殺された怒りを今も胸に抱いている……という風に、今まで素直に解釈していたんですけれど。
ふと思ったんですが、これって実は、レディ・リリスが二人を殺してその地位を奪い取った、ということだったりするかなぁ、と。
二人からヴァナ・ディールを譲り受けた、というくだりの説明が、毎回妙に曖昧で具体性がなくて、気持ちが悪いんですよね。
レディ・リリスの、ラジュリースとポーシャへの態度ってなんだか、敬愛する両親へのものではなくて、常に相手を測って試している感じです。
闇の王に取引を持ちかける時の表情と、ラジュリースとポーシャに話しかける時の表情が一緒で、あ、彼女にとってはおんなじ枠に入ってる存在なのか……と思えてしまった。
このブログでも何度か書いたことがあるのですが、私はラジュリースとポーシャは、「黒き未来」においてリリスを愛さなかった、正確には「強い存在でなければ愛さない」という条件付きでしか愛さなかった、いわゆる毒親であったと解釈しています。
「黒き未来」では、オーディンとの契約に耐えられる存在でないと生きることが許されない(生きられない、のではなく、生きることが「許されない」)ので、そういう接し方になるよねという理屈はわかるのですが、まあ「ラジュリースよお前が本当にやるべきだったことはそれなのかよ」というツッコミどころは満載ですよね……。
そういう視点が発生してしまうと、「おしゃべりした、闘い方を教えてもらった」というエピソードの数々が、なんか陰惨な「虐待された子供が、虐待の事実をいい思い出として他人に話してる」みたいな光景に見えてきてしまって、ものすごく暗い気持ちになってしまった。
リリスがついに両親を殺したのだとしても、それは復讐や自己を取り戻す闘いではなく、どこまでも「自分が虐待する側に回る」ということでしかなかったのかなぁ……と。
「怒りが風化しないよう」というのも、その怒りの対象は闇の王というよりも、自分をこんなにしてしまった世界に対してですよね。そしてそういうものとしてアイデンティティを決めてしまったので、もう戦争の終結とか、彼女の中ではなくなってしまっている。
もし「黒き未来」でレディ・リリスが万一血盟軍を倒す日が来たとしても、戦争は終わらないんでしょうねぇ。革命後のロシアみたいな、身内の粛正と内乱になるだけで。いやもしかしたらもうなっているのかも。だってこの妄想の中では、すでにリリスは両親を殺している訳なので……。
……などと、恐ろしいことを想像してしまって、うわーんイヤな話だよそれはアルタナ様が何とかしろって言うのももっともだ!(´;ω;`) とか思ってしまいましたが、あくまでもこれは私の妄想なので、全然違うことを祈ります!(笑)